プログラム

春夏秋冬 心技の継承

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English Session(英語セッション:進行・発表すべて英語となります)

■本マークEnglishのついている該当セクション

スライドも英語,進行・発表も英語となります.司会・演者は英語でのご発表準備をお進めください.

■本マークのないセッションは

スライドは英語で作成いただきますが,進行・発表は日本語です.

プログラム セッション
JSGSプログラム
JSGS-Program
鼎談
Trialogue
総会会長講演
Lecture by 73rd Congress President
特別講演
Special Lecture
特別講演1
Special Lecture 1
特別講演2
Special Lecture 2
教育講演
Educational Lecture
教育講演
Educational Lecture
招待講演
Invited Lecture
招待講演1
Invited Lecture 1
招待講演2
Invited Lecture 2
招待講演3
Invited Lecture 3
JSGSプログラム
JSGS-Program
50周年ビデオシンポジウム
JSGS 50th Anniversary Video Symposium
教育企画
Educational Session
教育企画
Educational Session
特別企画
Special Session
特別企画1
Special Session 1
特別企画2
Special Session 2
50周年特別企画
JSGS 50th Anniversary Special Session
50周年特別企画1
JSGS 50th Anniversary Special Session 1
50周年特別企画2
JSGS 50th Anniversary Special Session 2
50周年特別企画3
JSGS 50th Anniversary Special Session 3
50周年特別企画4
JSGS 50th Anniversary Special Session 4
50周年特別企画5
JSGS 50th Anniversary Special Session 5
International Session
International Session
JSGS-SSO
JSGS-SSO Joint Symposium
シンポジウム
Symposium

―シンポジウム―

シンポジウムはある程度完成され,すでに認められている業績を持つ演者がその業績をさらに発展させたものを示すものであり,したがって,これまでの業績を集約した完成度の高い演題をとりあげるセクションである. その意味ではシンポジストに選ばれることは大変名誉なことである.また,演者は様々な領域の専門家,あるいは違った意見を持った専門家が望ましい. それぞれの演者については個別に質疑・討論を行い,総合討論は行わない.
(日本消化器外科学会「学術集会プログラムの定義」)

1.【食道】進行食道癌に対する術前治療のInnovation
(Innovation of preoperative therapy for advanced esophageal cancer)

本邦では,切除可能な Stage II-III胸部食道癌に対する術前化学療法と術後化学療法のランダム化比較試験(JCOG9907)の結果から,シスプラチンと5-FUによる術前化学療法が標準治療となっている. しかし,サブグループ解析においてcStage IIIに対しての効果は不十分であった. 近年,新たな放射線の種類・照射法,新たな化学療法のプロトコールによる治療成果が報告されているが,治療効果だけでなく,それに伴う有害事象対策,術後合併症への影響,予後への寄与など取り組むべき課題は依然多い. 本シンポジウムでは,進行食道癌に対する術前治療におけるInnovation的取り組みを紹介していただき,新たな治療の可能性を論じていただきたい.

2.【胃】胃癌Conversion surgeryの適応と治療成績
(The indications and outcomes of conversion surgery for gastric cancer)

新規抗癌剤や分子標的治療薬の出現により,切除不能進行胃癌と診断されても奏効例では切除可能と判断されて施行されるconversion surgeryの報告が増加してきている. しかし,対象となる症例の選択や手術のタイミング,リンパ節郭清範囲の決定,術後合併症のリスクなど不明な点も多い.また最終的にはconversion surgeryが本当に予後向上に寄与するか,今後明らかにしなければならない. 胃癌ではconversion surgeryに関するエビデンスはほとんどないのが現状である. 本シンポジウムではconversion surgeryの治療成績を提示して頂き,現在の課題と今後の展望について議論を深めていただきたい.

3.【大腸】局所進行直腸癌のnovel strategy
(Novel strategy for locally advanced rectal cancer)

局所進行直腸癌に対する局所制御を目的とした治療戦略は,本邦では直腸間膜切除 (TME) +側方郭清で,欧米では,術前Chemotherapy/radiation therapy(CRT)+TMEあるいはChemotherapy後のCRT+TMEである. 近年,CRT後のcomplete response症例に対するWatch-and-wait approach が報告されている. 本邦でも術前にCRT,Chemotherapy,Chemotherapy後のCRT後にTMEを行う施設や,選択的に側方郭清を行う施設など,治療戦略は多様化している. 本シンポジウムでは,局所進行直腸癌に対する短期・長期治療成績を示して頂き,局所制御と生存率の改善を目的としたnovel strategyについて討論していただきたい.

4.【肝】画像解析および肝予備能評価の工夫による肝癌の手術基準
(New criteria of surgery for liver cancer via innovation of image analysis and evaluation of hepatic reserve )

シミュレーション画像の技術革新は目覚ましいものがあり,残肝容量や肝静脈ドレナージ領域の算定などに関して正確な評価が可能となった.しかし,術中トラブルや術式に起因する術後合併症は未だに散見される. また,腹腔鏡下肝切除の保険収載により術式が多様化しており,従来のICG負荷試験に大きく依存する肝癌の手術基準だけでは判断しきれない症例を経験する. 他の肝予備能評価法としてアシアロ肝シンチが普及して久しく,最近ではALBI-grade等の新しい評価法も報告されている. 本シンポジウムでは,画像解析や肝予備能評価の工夫による新しい肝癌の手術基準について議論していただきたい.

5.【胆膵】局所進行膵癌の制御-BRからURまで-
(Control of locally advanced pancreatic cancer: borderline to unresectable)

膵癌に対する新規化学療法や放射線治療機器の発達などに伴い,効果が期待できる治療選択肢が増えてきた. これらの治療法は,Boderline resectable(BR)膵癌やLocally Advanced(LA)膵癌に導入され,R0切除率の向上やconversion surgery症例の増加に影響してきた. 一方では外科切除の適応や術式などの総合的な検討も求められる.本シンポジウムではBR,UR膵癌に導入している集学的治療をはじめ,その後の外科治療の意義や問題点について治療成績を含めて議論いただきたい.

ビデオシンポジウム
Video Symposium
1.【食道】食道癌の縦隔アプローチ:開胸,胸腔鏡,縦隔鏡の適応と手技
(Approach to the mediastinum in esophageal cancer surgery: adaptation and procedure of thoracotomy, thoracoscopic surgery, and mediastinoscopic surgery)

本邦で初めて食道癌に対し胸腔鏡下食道切除術が施行されてから20年以上が経過した.拡大視効果とともにデバイスなどの開発など技術革新もあり,進行癌やサルベージ手術などにも適応が広げられてきた. しかし,NCDデータを用いた開胸手術と胸腔鏡下手術の短期手術成績の比較検討では,胸腔鏡下手術群で術後呼吸器合併症が減少する傾向にあったが,術後再手術率が有意に高く,胸腔下手術が必ずしも侵襲軽減に寄与していない. 低侵襲化を追求した縦隔鏡下非開胸食道切除術が注目を集めており,まだ一定の見解が得られていない状況である. 本ビデオシンポジウムでは,開胸手術,胸腔鏡下手術,縦隔鏡下手術の各々の適応,手術手技,治療成績,課題,将来の展望について発表していただきたい.

2.【食道】進行食道胃接合部癌に対する手術術式
(Surgical strategy for advanced esophagogastric junction cancer)

食道胃接合部癌は,組織学的・解剖学的特性から,到達経路,切除範囲,至適リンパ節郭清範囲に関して様々な議論がなされてきた.食道学会・胃癌学会合同の後向き全国調査結果から,食道胃接合部癌に対する郭清範囲のアルゴリズムが示された. 縦隔および大動脈周囲リンパ節郭清の意義は未だ不明で,前向き試験が進行中である.郭清範囲以外にも,アプローチ法,再建法など様々な選択肢がある. 本ビデオシンポジウムでは,食道胃接合部癌に対する治療方針と治療成績,食道胃切除範囲,リンパ節郭清や再建法の工夫などの手術手技をビデオで紹介していただきたい.

3.【胃】肥満手術のポイントと工夫
(Skills required and novelty of bariatric surgery)

世界的に増加が続く「肥満」をはじめとするメタボリックシンドロームの治療方法は,食事や運動療法などの内科的治療が基本となる.一方で内視鏡外科手術の技術や機器の進歩もあり,減量達成困難な症例に対する外科的減量手術が世界的にも普及している. 本邦でも2014年4月から腹腔鏡下スリーブ状胃切除術として保険収載され,日常診療で行われている.糖尿病や心血管疾患等の合併症例も多いこともあり,安全な手術手技確立には術式の工夫と合わせて,周術期管理も重要な肥満手術のポイントとなる. 各施設における手術手技,周術期管理の工夫や手術成績を提示し,議論をしていただきたい.

4.【大腸】結腸癌でのSurgical trunk周囲のリンパ節郭清手技
(Surgical techniques for lymph node dissection around the surgical trunk in the treatment of colon cancer)

第85回大腸癌研究会アンケート調査では,結腸癌における腹腔鏡下手術の割合は70.4%で,多くの施設で日常的に行われている.近年,CT angiographyやカメラ機器の進歩により外科的解剖の理解も進み,精緻な手術が可能となってきた. しかし,Surgical trunk周囲のリンパ節郭清は,流入する静脈や中結腸動脈のバリエーション,膵,十二指腸の存在,横行結腸間膜の厚みの違いなどから,未だ難易度の高い手技の一つである. 本ビデオシンポジウムでは,内側,頭側アプローチ,それらを組み合わせたアプローチによるSurgical trunk周囲リンパ節郭清のポイントと偶発症を回避するための工夫について,討論していただきたい.

5.【肝】安全な腹腔鏡下系統的肝切除の普及のためにー腹腔鏡下右葉切除と左葉切除の定型化ー
(For the safety of laparoscopic anatomical resection of the liver: standardization of laparoscopic right and left hemihepatectomy)

2016年には亜区域以上の腹腔鏡下肝切除も保険収載となり,いよいよ本格的に腹腔鏡下肝切時代に入ってきた.それに伴い本学会でもNCDへの術前前向き登録制度が開始された. High volume centerのみならず,多くの施設で解剖学的な腹腔鏡下肝切除が普及しつつある中,安全確実な手術を行っていくためには標準術式の定型化が重要と思われる. 本セッションでは,各施設において定型化された腹腔鏡下右葉切除と腹腔鏡下左葉切除をビデオで紹介していただき,解剖学的な腹腔鏡下肝切除の普及の一助としたい.

6.【胆膵】血行再建を伴う肝胆膵手術
(Hepatobiliary pancreatic surgery with vessel reconstruction)

肝胆膵外科領域では,手術の根治性を向上させるためにしばしば血管合併切除再建が必要となる.これらの手術は高難度であり,安全性と根治性を両立させるためには高度な知識と技術を要する. 近年は画像シミュレーション技術の発達により,術前に詳細な血管走行の把握と血管切除再建計画も可能になった. 本シンポジウムでは,肝胆膵外科手術における安全な血行再建方法,トラブルシューティングのコツやピットフォールをビデオで紹介していただきたい.また,術後成績からみた血管合併切除の適応・意義について合わせて論じていただきたい.

7.【総論1】ロボット支援手術の現状と課題
(Current status and challenges associated with robotic surgery)

腹腔鏡下手術の発展はめざましいが,操作性に難渋する場面もあり,複雑な手術では難易度が高くなる.このような難点を補うために,ロボット支援手術が開発され,本邦においても2009年のda Vinciの薬事承認以来,発展の途中である. 本手術は,三次元ハイビジョンシステムによる優れた視野,多関節鉗子,コンピュータ―制御された操作性などにより潜在能力の高い手術手技であると言えるが,高価な機器に見合うベネフィットはいまだ限定的である. 本ビデオシンポジウムでは,各臓器におけるロボット支援手術の現状をビデオで提示していただき,今後の課題について議論していただきたい.

8.【総論2】腹腔鏡下手術のピットホールとトラブルシューティング(消化管)
(Pitfalls of and troubleshooting for laparoscopic surgery (gastrointestinal tract))

腹腔鏡下手術は,拡大視効果による微細解剖によって緻密な操作が可能であり,様々な早期消化管癌に対して行われている.さらに近年,腹腔鏡下手術の適応は拡大し,漿膜浸潤やリンパ節転移を伴う進行癌や高度腹腔内癒着を伴う残胃癌などに対しても施行されるようになってきた. 一方,高難度な腹腔鏡下手術においては,様々なピットホールが存在し,それに起因した術中トラブルや術後合併症を併発した症例報告も散見される. 本シンポジウムでは,術中の様々なトラブルの解剖学的あるいは技術的な原因を提示し,それに対する対処法についても議論していただきたい.

9.【総論3】腹腔鏡下手術のピットホールとトラブルシューティング(肝胆膵)
(Pitfalls of and troubleshooting for laparoscopic surgery (hepatobiliary pancreatic surgery))

肝胆膵外科領域においても腹腔鏡下手術が普及し始めており,2016年には肝臓では葉切除,膵臓では膵頭十二指腸切除が保険収載された. 緻密な操作を要する肝胆膵手術において,拡大視効果などの腹腔鏡下手術の利点はあるが,腹腔鏡下手術の普及にとって最も重要なことは安全性の確保である. 本シンポジウムでは,肝胆膵外科領域において腹腔鏡下手術を安全に遂行するためのコツやピットフォール,更にトラブルシューティング法に関して論じていただきたい.

パネルディスカッション
Panel Discussion

ーパネルディスカッションー

パネルディスカッションは数人の演者が一つの問題について全員で集中的に討議を戦わせるセクションである.司会者が主導となり総合討論を行い,演者は自己の経験や業績にもとづいて異なる意見を述べあう. 演者による一定時間の講演は行わず,聴衆は演者間の討論の中から,今後の診療に取り入れるべきものを得る.したがって,一つの結論にまとまらないこともあるが司会者は一定の方向を示すことが望ましい.
(日本消化器外科学会「学術集会プログラムの定義」)

1.【食道】食道癌サルベージ手術 ー時期,適応,工夫ー

サルベージ食道切除術は根治的化学放射線療法後の遺残・再燃に対する治療法のひとつである.R0手術が達成できれば,長期生存の可能性がある. しかし,サルベージ手術は剥離層の識別が困難で高難度な手術操作を要し,気管壊死など致死的合併症率が高く,術式の確立と安全性の確保が必要である. 本セッションで,サルベージ手術の時期,適応,術前画像診断のポイント,手術操作の工夫と成績を示していただき,サルベージ手術成績の向上へむけた討論を展開していただきたい.

2.【胃】胃癌に対する腹部大動脈周囲リンパ節郭清の再考

JCOG9501の結果により,胃癌に対するD2郭清に加えて予防的大動脈周囲リンパ節郭清の意義は否定された.しかし,新規抗癌剤や分子標的治療薬の出現に伴う化学療法の目覚ましい進歩もあり,進行胃癌に対する治療戦略も少しずつ変化してきている. 予後不良な大動脈周囲リンパ節転移を伴う進行胃癌症例に対し,術前化学療法を行うことにより,根治切除率の向上や長期予後の改善が期待されている. 本セッションでは,術前化学療法を行った大動脈周囲リンパ節転移を伴う進行胃癌に対する同部位郭清の意義や問題点,将来展望等について議論していただきたい.

3.【大腸】下部直腸癌に対する最適なアプローチ法

下部直腸癌に対する腹腔鏡下手術は,詳細な骨盤解剖の認識と拡大視効果による精緻な手術手技により本邦でも普及してきている.直腸癌に対する4つの大規模な多施設共同ランダム化無作為試験でも,開腹手術と腹腔鏡手術の成績に関しては未だcontroversialである. 近年,新たなアプローチ法として経肛門的直腸間膜全切除の導入が進んでいる.しかし,経腹アプローチとは異なる特有の解剖認識が必要な高難易度手術手技である. 本セッションでは,下部直腸癌に対する各アプローチ法の手術手技と治療成績および下部直腸癌に対する最適なアプローチ法を討論していただきたい.

4.【肝】大腸癌多発肝転移に対する手術の工夫

画像診断技術の向上,化学療法の進歩,肝切除などにより,多発肝転移を伴う大腸癌の治療成績は飛躍的に改善された.さらに切除不能大腸癌肝転移にも化学療法が奏功し,肝切除を介入することで比較的良好な成績がみられるようになった. しかし,多発肝転移に対する肝切除のタイミングや術式,周術期化学療法の組み合わせ方等,症例ごとに病態が多様であるため,一定の見解が得られていない. 本セッションでは大腸癌多発肝転移に対する手術療法の至適時期や術式の工夫などについて議論を行っていただきたい.

5.【胆膵】切除不能膵癌に対する Conversion surgery

遠隔転移を含めた切除不能膵癌に対し,GEM+nabPXLやFOLFIRINOXが保険承認され,治療成績も飛躍的に向上がみられる.切除不能な進行膵癌であっても,化学療法が奏功し切除可能となる症例,遠隔転移がコントロールされて,原発巣とともに切除可能な症例がみられる. このようなConversion surgery症例は,予後改善に大きく影響してきている.しかし,抗癌剤の種類や量,副作用,手術の時期,放射線療法の併用や大血管合併切除の是非,術後補助化学療法の有無や術後のQOL等,一定の見解は得られていない. 切除不能膵癌に対する Conversion surgeryに関して,様々な課題について討論していただきたい.

【ご注意】

パネルディスカッションの演者選定は登録された抄録の評価をもとに行います.プログラムの概要に提示された論点(病態の定義,治療方針および工夫,治療成績など)を提示してください. 演者間討論を通して一定の見解を導き出すという上記定義を満たすため,抄録内容に沿った発表形式にならないこともあります.

ワークショップ
Workshop

ーワークショップー

ワークショップは完成した研究成果より,むしろ未完成の進行中の研究をとりあげるセクションである.聴衆との討論の中で助言や今後の方向性が指摘される.斬新な考えや新しい方向などを示すような発表が望ましい. 発表内容が多岐にわたることから総合討論は司会者の判断で有無を検討する.
(日本消化器外科学会「学術集会プログラムの定義」)

1.【食道】食道癌の術前リンパ節転移診断と成績
(Accuracy of preoperative diagnosis of lymph node metastasis in esophageal cancer)

食道癌においてリンパ節転移の有無,リンパ節転移個数は重要な予後因子であるため,治療前リンパ節転移の診断能は治療方針を決定するうえで重要である. リンパ節転移診断には主にCTが用いられているが,リンパ節の大きさによる転移診断能は十分ではない.またPET-CT,MRI,超音波内視鏡などを利用したリンパ節転移診断が行われているが,未だ十分ではない. 本ワークショップでは,各施設でのモダリティ,診断基準,検査成績,感度・特異度を高めるための工夫など提示するとともに,最新のリンパ節転移診断機器,あるいは,開発中の診断機器についても紹介していただきたい.

2.【食道】胸部食道癌患者の周術期チーム医療

食道癌患者は喫煙・飲酒歴を有する高齢者に多く,術前合併症も多岐にわたる.食道癌手術は高侵襲であり,術後合併症は高頻度にみられる.したがって術前から術後合併症に備え早期からの医療管理・介入が必要である. 外科医のみならず多職種にわたる周術期管理チームにより評価し,術後はenhanced recovery after surgery(ERAS)による管理によって早期回復を目指し,退院後も社会復帰を目指した支援体制の構築が必要である. 本ワークショップでは,食道癌手術の周術期管理におけるチーム医療の新たな取り組みについて討論していただきたい.

3.【胃】胃GISTに対する治療戦略

日本では検診が広く普及しているため,無症状で発見される胃GISTは,LECSによる低侵襲手術が可能となる.一方,拡大手術が必要なリスクの高い症例では,術前療法が試みられているが,効果が得られない症例も存在する. また,切除不能進行再発例に対しはイマチニブ,スニチニブ,レゴラフェニブに対する内科治療耐性症例が問題となっている.本セッションでは,外科的あるいは内科的治療困難症例に対する治療効果を挙げる戦略に関する議論をしていただきたい.

4.【胃】胃癌に対する化学療法効果予測バイオマーカー
(Chemotherapeutic biomarkers for predicting tumor response in patients with gastric cancer )

これまで胃癌に対する補助化学療法や術前化学療法の有用性について報告されてきた.臨床的には化学療法効果の予測やモニタリングが難しいこともあり,至適レジメンの選択や手術の是非あるいは手術介入のタイミングなどについて,未だに一定の見解が得られていないのが現状である. これまで化学療法の効果を予測する手法として,抗癌剤感受性試験などが一般的に行われてきた.近年,分子生物学的手法の著しい進歩もあり,バイオマーカーを用いた化学療法の効果予測の検討が報告されている. 基礎的研究を含めた臨床での成果をもとに議論をしていただきたい.

5.【大腸】直腸癌に対するTaTMEの現状と展望
(Current status and prospect of TaTME for rectal cancer)

直腸癌に対する直腸間膜全切除(TME)は標準術式である.近年,革新的なアプローチ法として経肛門的直腸間膜全切除 (taTME) が国際的に導入され,taTMEの腹腔鏡下手術に対する優越性を検証する多施設共同ランダム化無作為試験が始まった. 本ワークショップでは,各施設で行われているtaTMEの工夫と問題点について発表して頂き,本アプローチ法の今後の展望について討論して頂きたい.

6.【大腸】結腸癌に対するRPSの現状と展望

JCOG0404試験では進行結腸癌手術における開腹手術に対する腹腔鏡手術の非劣性が証明できなかったが,両群の5年生存率は,良好な成績であった.腹腔鏡手術の発展形であるReduced Port Surgery(RPS)は,手術の低侵襲性,整容性の向上を目指したものである. 大腸癌領域では視野展開の困難性,癌に対する手術としての妥当性,若手外科医に対する教育など問題や議論の多いところである.本ワークショップでは,RPSの手術手技と成績から,今後の展望について討論していただきたい.

7.【肝】肝内胆管癌の予後改善に向けた取り組み

肝内胆管癌は肝内転移やリンパ節転移,他臓器転移を有する症例も多く,全身化学療法の奏功率は10〜20%程度と低いため予後不良である.一方,根治切除後の再発転移が高頻度であり,より効果的な治療法の確立が急務である. しかし,多施設での前向き試験も難く,未だ治療方針のコンセンサスは確立されていない. 本セッションでは手術術式の工夫や化学療法を含めた集学的治療,さらには新たな治療法の導入等,肝内胆管癌の予後向上のための各施設の取り組みについて議論を行っていただきたい.

8.【肝】肝移植医が伝えたい肝切除のピットフォール
(Pitfalls of liver resection as indicated by liver transplantation specialists)

本邦においては現在でも生体肝移植が主流であり,特にドナー手術における安全性の担保は非常に重要な課題とされている. 肝移植で培われた手術手技は,広く消化器外科手術に応用され,その発展に寄与してきたが,日本臓器移植ネットワークに登録されている肝移植施設は全国27施設である. 従って,ほとんどの肝臓外科医は,移植医療に携わることはない.本セッションでは,手術手技のみならず解剖学的特徴や周術期管理等,肝移植医だから経験する肝切除のピットフォールや工夫,一般の肝臓外科医に啓蒙したい事象などを発表していただきたい.

9.【胆膵】膵癌術前治療に関する新知見
(New knowledge concerning preoperative treatment for pancreatic cancer)

BR-A膵癌に対する膵癌術前治療はコンセンサスを得られているが,R膵癌やBR-PV膵癌に対しては未だ一定の見解は得られていない.特にR膵癌においては手術先行+術後補助化学療法で治癒する症例もあり,術前化学療法が必ずしも必要でない症例も含まれる. 同様にBR-PV膵癌に対しても,術前加療が奏功せず非切除となる症例もあること,術後補助化学療法が良好な成績を示していることにより,手術先行+術後補助化学療法を選択している施設も多い. 本ワークショップでは,膵癌術前治療戦略(適応,術前治療内容など)と成績,膵癌術前治療の新たなスタンダードについて討論していただきたい.

10.【胆膵】胆管癌に対する術前治療の意義

胆道癌の根治には外科切除が第一治療選択であるが,進行例などにおいては手術リスクに見合う成績が得られていないのが現状である. 近年様々な消化器癌に対し術前治療の有用性に関する報告が見られる一方で,胆道癌においては大規模な臨床試験も少なくその効果や意義についてはほとんど明らかになっていない. 本セッションでは胆道癌に対する術前治療について安全性や治療の意義を探索すべく,適応や方法,成績を提示いただき,今後の方向性について討議いただきたい.

11.【代謝栄養】消化器外科領域におけるアルブミン製剤投与の意義

血中アルブミン濃度は栄養指標として広く使用されてきたが,BMIや体組成などとの相関はいまひとつ高くない.消化器外科術後早期に血中アルブミン値は低下するが,体内のアルブミン合成は逆に増加しているとの報告が多い. 一方,低アルブミン血症患者では術後合併症発生率が高いという多くのエビデンスがあり,周術期にアルブミン製剤の投与は広く行われてきたのが現状と思われる. 実臨床における外科医の体感として,アルブミン投与は決して悪いものではないが,厚労省の指針や学会ガイドラインでは一般に推奨されていない. 本セッションでは周術期の血中アルブミン濃度をどのように解釈するか,アルブミン投与はどのようにすべきかなどについて論じていただきたい.また膠質浸透圧維持の観点から,HESで代用可能かについての見解もご報告いただきたい.

12.【教育・育成】女性外科医問題を考える

外科医の減少が叫ばれるなか,女性医師は増加しつつあるが,消化器外科領域においてはまだ少数派である. 今後の外科医療の発展を考えると男女共同参画の促進は必須であるが,社会全体の中で見ても,消化器外科においてはこの問題で立ち遅れていることは否めない. 消化器外科女性医師の活躍を妨げる要因を明らかにし,社会学やビジネス領域の方の視点も交えながら,現状を改善するための戦略を論じていただきたい.

13.【総論】precision medicineと外科治療の役割
(Association between precision medicine and surgical treatment)

2015年1月のオバマ米大統領の演説の中で,“Precision Medicine Initiative”が発表され,注目されている. Precision Medicineの背景には,Biotechnologyの発展により,これまでの抗がん剤とは異なる新規薬剤の開発や,患者個人の遺伝子情報の解析がある. また治療に影響する生活環境やライフスタイルなどの環境因子の詳細な解析がなされ,個人単位でのがん予防,効果的治療につなげられるようになってきた. 日本では,Precision Medicineへの取り組みは,まだ始まったばかりであるが,これに基づいた消化器がん予防・治療に関して,外科治療の役割や解決するべき課題について発表していただきたい.

14.【総論】Liquid biopsyを用いた消化器癌治療への応用
(Clinical application of liquid biopsy for the treatment of gastrointestinal cancer)

従来よりCEAやCA19-9などの血清腫瘍マーカーは,診断や治療効果判定のモニタリングに有用な血液バイオマーカーとして利用されてきた. 近年では血液や髄液を用いたliquid biopsyが注目されており,腫瘍進行度や再発・予後予測あるいは化学療法や放射線療法の治療効果判定の予測の検討も行われている. Liquid biopsyを用いた基礎研究の解析結果を消化器癌治療の臨床に応用し,それを実用化させる橋渡し研究は,非常に重要である. 本ワークショップでは,消化器癌治療に応用可能なliquid biopsyを用いた様々な研究を報告していただきたい.

15.【総論】腹膜播種の診断と治療の工夫

胃癌の腹膜播種転移は予後が不良であり,審査腹腔鏡検査で組織的確定診断を行う場合が多い.腹膜播種転移に対する標準治療は未だ定まっていないのが現状である. 腹膜播種転移に対する診断および治療効果を上げるために基礎的,臨床的研究は非常に重要である.本セッションでは,腹膜播種転移の診断および治療に関する最新の知見について報告していただきたい.

16.【総論】消化器癌におけるナビゲーション手術の将来展望
(Future prospects of navigation methods for digestive cancer surgery)

3次元画像解析を用いた手術のシミュレーション技術は飛躍的に進歩し,手術チームでの情報共有や正確な解剖把握,手術修練医への指導等,大いに活用されている. さらに鏡視下手術では術中モニターにシミュレーション画像を投影する試みや,位置センサーやプロジェクションマッピングを用いたナビゲーション技術の研究も進行中である. しかし,条件によって臓器形態が変化する消化器外科領域でリアルタイムナビゲーション技術がどこまで進歩していくかは未知数である. 本セッションでは,臓器を問わず各施設で行われているナビゲーション技術や前臨床研究を供覧していただき,将来の展開について発表していただきたい.

17.【総論】集学的治療は微小転移を制御できるか?

各種進行癌に対し,化学療法・放射線療法の進歩,分子標的薬の開発,癌免疫療法の登場により,癌の制御は近年飛躍的に向上してきている. また,リンパ節や他臓器等への微小転移は,PCRや特殊抗体による免疫染色等で検出が可能となっており,臨床応用がなされている. さまざまな集学的治療は,原発巣の縮小のみならず,転移が顕性化する前段階,いわゆる微小転移の制御が可能であると考えられている. しかし,集学的治療による微小転移の制御の有効性への証明は容易ではない.さまざまな手法を用い,集学的治療の微小転移への制御・有用性について討議いただきたい.

18.【総論】消化器癌に対する免疫療法の現況と展望
(Current status and future perspectives of immunotherapy for gastrointestinal cancer)

これまで消化器癌では,癌ワクチンや樹状細胞療法などの免疫療法の有効性について広く検討されてきた. 一方,免疫チェックポイント分子が同定され,腫瘍細胞と宿主の免疫反応を制御する重要なものとして注目されており,癌免疫逃避機構の一因を担っていると考えられている. 消化器癌では,胃癌を中心に免疫チェックポイント阻害薬の有効性を検討する大規模な臨床試験が行われているが,高額な薬価が医療経済上も大きな問題となっている. 本ワークショップでは,消化器癌に対する免疫療法の位置付けと治療効果や症例選択に有効なバイオマーカー研究などについて様々な観点から論じていただきたい.

19.【総論】消化器外科における手術支援器具の工夫と応用

近年の外科手術は様々なエネルギー切離デバイスや自動縫合器,各種画像システムなどの支援を駆使して行われるが,医用工学の進歩により日々新しい手術支援器具も開発されている. 医療機器開発を求めた医工連携も盛んに行われるようになり,革新的な技術の出現も期待される.本セッションでは,新しい手術支援器具の開発やその応用,従来の手術支援器具の工夫や新たな使用法などについて提示いただきたい.

要望演題
Requested Title
・【食道】サルコペニア食道癌患者の栄養管理
・【食道】食道穿孔・狭窄に対する治療の工夫
・【食道】胸管切除の意義と乳び胸への対処
・【食道】食道癌術後の疼痛管理
・【胃】術後QOLを考慮した胃癌手術の工夫
・【胃】早期胃癌に対する個別化治療
・【胃】ESD非治癒切除症例に対する治療
・【胃】分子標的治療薬と胃癌の治療成績
・【大腸】Colitic cancerの最新の知見とbest practice
・【大腸】他臓器浸潤大腸癌に対する治療戦略
・【大腸】大腸癌イレウスに対する治療の工夫
・【大腸】炎症性腸疾患に対する手術のタイミング
・【肝】肝切除における周術期合併症対策 ー肝不全,感染症,胆汁漏他ー
・【肝】80歳以上の超高齢者に対する肝切除術
・【肝】肝膵同時切除における安全性を考慮した術前評価と手術手技
・【肝】再発肝細胞癌に対する治療戦略
・【胆膵】LapPDにおける再建術の工夫
・【胆膵】進行胆嚢癌に対する新たな治療戦略
・【胆膵】膵・胆道癌術後再発に対する治療戦略
・【胆膵】膵体尾部切除における膵断端処理の工夫と成績
・【総論】腹水コントロールの工夫と治療成績
・【総論】消化器癌のoncologic emergency
・【総論】最適なCVポートの留置法と治療成績
・【ヘルニア】鼠径ヘルニアに対するbest practice
要望演題
Video Requested Title Video
・【食道】食道癌に対する上縦隔リンパ節郭清手技
・【食道】T4食道癌に対するConversion Surgery
・【食道】胸腔鏡手術,縦隔鏡手術のヒヤリハット
・【食道】食道良性疾患の手術手技の工夫
・【胃】高度肥満症例に対する腹腔鏡下胃切除術の工夫
・【胃】腹腔鏡下噴門側胃切除術における再建法と長期成績
・【胃】残胃癌に対する手術
・【胃】腹腔鏡・内視鏡合同手術の工夫
・【大腸】結腸癌に対する体内吻合の適応と手術手技
・【大腸】直腸癌側方リンパ節郭清に対する手術手技
・【大腸】横行結腸癌に対する腹腔鏡下手術の工夫
・【大腸】人工肛門造設および閉鎖の工夫
・【肝】肝移植の新たな試み
・【肝】紹介したい肝切離法や肝切離デバイス
・【肝】計画的二期的肝切除のための工夫(術式,手技)
・【肝】腹腔鏡下肝切除における視野展開の工夫
・【胆膵】膵消化管吻合の安全性と機能性を考える
・【胆膵】腹腔鏡下胆道再建術の工夫と成績
・【胆膵】膵癌に対する神経叢郭清手技
・【胆膵】内視鏡技術が挑む胆膵高難度手術
・【ヘルニア】腹腔鏡下ヘルニア修復術
一般演題
Mini Oral

ご投稿の演題についてのカテゴリーを,部門・疾患・内容から各1つづつ選択してください.

【部門】

01 食道,02 胃・十二指腸,03 小腸,04 大腸,05 肛門,06 肝臓,07 胆道,08 膵臓,09 脾臓・門脈,10 腹膜・後腹膜,11 免疫系,12 代謝・栄養,13 侵襲,14 消化器全般,15 上記以外の部門

【疾患】

A 炎症性疾患,B 潰瘍,C 腸閉塞,D 虚血性疾患,E 良性腫瘍,F 前癌病変,G 悪性腫瘍(早期),H 悪性腫瘍(進行),I 悪性腫瘍(再発,転移),J 感染症 K 外傷,L 結石症, M 術後合併症,N 再建臓器機能,再生,O 臓器不全,P 消化管穿孔,Q 移植,R 肥満,S ヘルニア,T 上記以外の疾患,病態

【内容】

a 症例報告,b 早期診断,c 画像診断,d 遺伝子診断,e 手術治療,f 内視鏡外科・腹腔鏡,g 化学療法・免疫療法,h 病理・アポトーシス,i 分子生物・生化,j 生理,k 免疫・内分泌, l サイトカイン,m フリーラジカル,n QOL,o 教育・トレーニング,p 緩和,q 救急,r 漢方,s ガイドライン,t クリニカルパス,u 医療安全,v その他の治療(含む放射線),w 研究(上記以外),x 上記以外の内容

学部学生・初期研修医・メディカルスタッフセッション

学部学生・初期研修医・メディカルスタッフへのご投稿は,非会員でも可能ですが,共同演者の投稿はできません.共同演者の登録を希望される方は,日本消化器外科学会へご入会の上,一般演題でのご投稿をお願いいたします.

※初期研修医とは,投稿時点で卒後2年目までの初期臨床研修の皆様をさします.